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こんにちは!
AO推薦入試専門塾 KOSKOSスタッフです。
今回のテーマは、「小論文の”作法”とは?」についてお伝えしていきたいと思います。
作法①原稿用紙を正しく使う
原稿用紙の使い方で評価を下げるのはもったいないです。
小学生の時に習ったはずですが、意外と忘れているものです。
大学生に原稿用紙の使い方について抜き打ちでテストしたことがあります。
その結果、原稿用紙を正しく使えていた人は、なんと5人に1人でした。
もし、ルールを忘れてしまったなら、小学生のときに習った原稿用紙の使い方をもう一度復習しましょう。
小学生の作文であろうが、就活の小論文であろうが、原稿用紙の使い方は同じです。
以下は押さえておいてほしい原稿用紙の使い方です。
原稿用紙の使い方でミスしがちなポイントをご紹介します。
□書き出しと段落の最初は1マス空ける
□句読点は右隅につける
□行の最初に句読点や閉じカッコはつけない
□縦書きは漢数字、横書きは算用数字
□横書きの数字は1マスに2文字まで
□「?」「!」は使わない
実際、これらのポイントを押さえていないために減点されてしまう受験生は多いです。
この機会にしっかり復習しておいてください。
作法②主語は「筆者」か「私」
小論文を書く際に気をつけてほしいのが「主語」です。
明文を書きたいのなら、必ず主語を入れてください。
主語を抜かしている文章は総じてわかりづらいだけでなく、最悪、文意を誤解される可能性もあります。
「私は○○だと考えている」
「彼は○○だと述べている」
このように、当たり前と思っても、一つひとつの文章に主語を入れるのです。
尚、主語を入れる際、一人称の表記は「私」で統一してください。
これは男女問わず守ってください。
一人称の主語にも色々な種類があります。
□小生
□拙者
□我輩
□オイドン
さすがにこれらを使う人はいないでしょう。
ですが、「僕」はありがちなミスです。
「自分」もダメです。
また、呼称にも注意が必要です。
例えば、「おじいちゃん」「おばあちゃん」といった表記は、小論文においては好ましくありませんので、「祖父」「祖母」と書きましょう。
作法③一文は「40字以内」
小論文を書くにあたって文章力は欠かせませんが、それはセンスや技能のことではありません。
あなたが文豪になりたいというのであれば、話は別ですが、小論文では、人を感動させるような名文を書く力は必要ありません。
あくまでも論理的に書くことが重要視される小論文では、「名文」よりも一読してスッと頭に入るような「明文」であることが重要なのです。
明文は、コツを学び、適切なトレーニングをすることによって誰でも書けるようになります。
小論文における良い文章とは、「伝わる文章」のことであり、それこそが「明文」なのです。
明文の特徴は、とにかく短いことです。
短い文章はそれだけ「伝えたいこと」がクリアになっているということです。
さらに、一文を短くすることでリズムもよくなります。
リズムが良い文章は読み手の心を動かすことができます。
一文が短いので気持ち的にもどんどん読みたくなります。
逆に一文が長い文章は何を言いたいのか、サッパリ伝わりません。
ダラダラと長い文章は見ただけで読む気が失せます。
短い文章の目安は、具体的に「40字以内」です。
新聞を読んでみると、ほぼすべての文章が40字以内で書かれていることがわかります。
さらに、原稿用紙は縦書きでマス目がちょうど20字となっています。
そのため、文字数を計算しやすいというメリットもあり、私は40字以内をおすすめしています。
もし、一文が長くなり過ぎてしまったら、接続詞を使って2つの文にわけましょう。
一文は短ければ短いほど良い。
そう思っていて間違いありません。
作法④適度に改行を入れる
小論文を書く上では、入試担当者に「いかにストレスを与えないか」を常に意識することが大切です。
そのためには、適度な改行が有効です。
具体的には「3行に1回」は入れたいところです。
改行のない志望理由書はすこぶる読みづらいです。
特に、フォーマットが罫線の場合だと、ビッシリ詰めて書いてしまう人が多いのですが、これはいただけません。
時々、「どこで改行を入れれば良いのかわかりません」という質問を受けることがあります。
決まったルールがあるわけではないのですが、文章のまとまりごとに入れるなど、規則性を重視しましょう。
良い加減な段落の分け方をすると、減点の対象となります。
また、一つの段落は最低二文以上で構成してください。
そもそも、改行を入れる理由とは、「読み手が文章を理解しやすくするため」に他なりません。
よって、パッと見の読みやすさも大事です。
その意味では、改行した結果、行の半分以上が空白になってしまうようであれば、改行の位置を再考した方が良いでしょう。
そのような改行が続くと、スカスカのイメージを与えるからです。
全体のバランスを見ながら改行をうまく取り入れてください。
作法⑤「丁寧な字」で書く
「私は字が上手くないので、減点されないか心配です……」
不安そうな顔でそう相談に来る受験生がいます。
安心してください。
字の上手い下手は合否に関係ありません。
キレイな字よりも、評価されるのは「丁寧な字」です。
「殴り書き」なんてもってのほかです。
「止め跳ね」がきちんとできているかなども採点官によっては細かくチェックされます。
「楷書」で書いてください。
略字や続け字は厳禁です。
これらができていなければ、採点官の読み間違いも起こりやすくなり、間違いなく減点対象になります。
丁寧な字を書いたからといって、加点されるわけではありませんが、同じレベルの答案が並べられていれば、印象点が上がります。
字の大きさにも注意してください。
字が小さすぎると、読みづらくなります。
大きめの字で書く意識を持つと良いでしょう。
字の乱れは心の乱れ。
上手くなくても構わないので、自分史上最高に丁寧な字で書きましょう。
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本日は、小論文の「作法」について①~⑤までお話させて頂きました。
この続きはまた明日お話させて頂きます。
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