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AO推薦入試専門塾 KOSKOSスタッフです。
今回のテーマは昨日に引き続き、「小論文への大きな誤解」についてお伝えしていきたいと思います。
誤解⑤「人と違うことを書けば良い」と思っている
実業家、ジョン・ロックフェラーは言いました。
「成功の秘訣は、当たり前のことを特別上手にすることだ」と。
「小論文は月並みであってはいけない」と思い込んでいる受験生がいますが、断言します。
小論文に「オリジナリティー」は必要ありません。
瞬間的にあなたは「そんなはずはない」と思ったかもしれませんが、これは紛れもない事実です。
「人と違うことを書こう」
「誰も言っていないことを書こう」
「独創性や個性を見せよう」
そのような考えでは、自らハードルを上げているだけです。
小論文は、大学や大学院で執筆する論文とは違います。
大学や大学院の論文で求められているのは、新規性であったり、独創性であったりします。
しかし、小論文では、そのようなオリジナリティーは一切と言って良いほど求められていません。
また、小論文は雑誌の見出しやバラエティー番組の企画タイトルとは違います。
一瞬で惹かれるキャッチコピーのような論を書く必要はありません。
むしろ、そのようなごく一部の人しか賛同しないような極論は好まれません。
インパクトを追求するのではなく、無難に徹するのです。
採点官が重要視しているのは、次のような点です。
「論理的な文章が書けるか」
「時間内に答案をまとめられるか」
「ミスの少ない答案が書けるか」
これらがしっかり書けていれば、間違いなく小論文で勝つことができます。
「人と同じことを書いても小論文は突破できる」ことを覚えておいてください。
誤解⑥「筆者の意見に迎合すれば良い」と思っている
小論文の出題形式の中には、まずは筆者の主張を読んだ上で、あなたの論を展開するパターンがあります。
このような場合、筆者の意見に迎合することが無条件に良いことだと勘違いしている受験生がいます。
たしかに、筆者の意見に反対することは勇気のいることかもしれませんし、
迎合している方が簡単そうに思えるかもしれません。
しかし、だからと言って筆者の意見に迎合することは必ずしも得策とは言えません。
筆者にごまをすったところでプラスには働かないのです。
逆に言えば、筆者の意見に反対してもまったく問題はないということです。
本質は、筆者の意見がどうかではありません。
大事なことは、あなた自身が首尾一貫した意見を持って論じることです。
その結果として、筆者と同じ意見であるか、異なる意見であるかは、どちらでも良いのです。
あなたが賛成か、反対かに価値があるのではなく、どちらを主張しても評価は変わりません。
それよりも、首尾一貫した意見を論理的に展開していることが大事です。
筆者の意見にあえて合わせようとすることで、論点がブレて、小論文が書きにくくなってしまうのであれば、それはまさに本末転倒です。
誤解⑦「自分の本音」を書けば良いと思っている
小論文では自分の考えを書く必要がありますが、それが、それは「本音」である必要はありません。
出題者はあなたの本音を知りたいのではなく、論理的な文章がかけるかどうかを見たいのです。
□論理的な文章が書けるか
□時間内に答案をまとめられるか
□ミスの少ない答案が書けるか
このような力を見ているのです。
ですから、一貫した論を展開できる考えを書くべきです。
例えば、次のような課題が出題されたとしましょう。
「現代では、電子書籍が普及しつつありますが、あなたは紙媒体の本がなくなることに賛成ですか?反対ですか?」
ここであなたは、仮に賛成が本音だったとしましょう。
しかし、反対の理由がいくつも挙がるようなら、あなたにとっては、そちらの方が書きやすいということです。
前項で、筆者の意見に対して賛成であろうが、反対であろうが、どちらでも良いと書きましたが、
書かれていることが本音であろうとなかろうと、それもどちらでも良いのです。
必ずしも本音を素直に書くことが正解につながるとは限りません。
もちろん、小論文で書いた意見を実行する必要もありません。
小論文はあなたの本音を確かめる試験ではありません。
正直に本音を書くことが、必ずしも点数につながるわけではないことを覚えておいてください。
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次回は、「「作法」を制する者は小論文を制す 」についてお話させて頂きます。
どうぞご期待ください。
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