独占対談 第10回
慶應SFC環境情報学部AO入試現役合格者 高橋レオさん 山下妃奈さん
今回のインタビューは動画でもお楽しみいただけます。
是非ご視聴ください。
今回は、慶應SFCにAO入試で現役合格した高橋レオさんと山下妃奈さんにAO入試で受かる学生の特徴など、現役の学生だからこそわかることについてお伺いしました。
Q:AO入試は偏見を持たれやすく、よく言われる偏見の中には、「AO入試の合格者はバカの集まりだ」とか、そう言われ方をされてしまうこともあると思います。
お二人は入学後にどういう印象を受けたのか教えていただけますか?
山下:正直、私は違うんじゃないかと思っています。むしろそれは逆だと感じます。
バカということよりも、逆に自分がやりたいことや夢や目標に向かって頑張っている人が多く、入学前から大学で何を成し遂げたいのか明確になっている人が多いので、
入学後も勉強を怠るのではなく、熱心に勉学においてしっかり努力されている方が多いという印象です。
高橋:私もAO入試の人が一概にバカだというのは違うと思います。
確かに勉強ができないという印象は持たれやすいと思うのですが、AO入試は勉強ができないということではなくて、人として何か秀でた人を評価する入試なので、突出した何かがある人が集まるので、むしろ逆なんじゃないかと思いました。
Q:一芸で入るわけではないですが、入った後に個性が出てくるものなのですか?
高橋:そうですね。みんな人それぞれ違うと思いますが、やっぱり「何かやりたいことがあって、そのやりたいことを成し遂げるためにSFCというフィールドを使っている人」が多いです。
そこで共通認識としては、「SFCを自分がやりたいものに対して近づくためのツールとして使っている」のだと思います。
Q:大学に行くためというのではなく、その場所をどう使うかというのを考えているということですね。
では、具体的にどういう学生が多いのでしょうか?
例えば、やはり起業家などが多いのでしょうか?
山下:実は私も携わっているのですが、クアラルンプールに塾を置いている学校があり、私はいま日本にいるのですが、そこにいる現地の子供たちにオンライン塾を開けないかということで、今、私が関わっているのはマレーシアの子供たちに中学国語や算数を時差をスケジューリングしながら教えていく、その起業に関わっています。
他にも、SNSを使ってインフルエンサーだったり、今何が起きているのか発信している人もいます。
Q:高橋さんは、大学に入ってから始めた活動などはありますか?
高橋:オンライン塾の講師を始めました。
今年は新型コロナの影響で講演会などが少なく動ける範囲が狭かったのですが、その状況下の中で「社会に貢献できることは何か」と考えたときに、やはり自分の経験を活かすということで講師として活動していくことを決めました。
Q:AO入試の人は就職に強いというデータが多々見られるのですが、そこについてはどういう印象ですか?
山下:やりたいことやビジョンを計画してから入っている人が多いので、就職に向けても逆算して努力できる人が多いです。
総合商社や有名大手企業の総合職に就いている人も多いですね。
私は今、もうすぐ3年生なんですけれども、就活終わった方にお世話になっているので、尊敬できる方が多いという印象です。
Q:AO入試を経た方は逆算がうまいとよく言いますね。
高橋さんは周りにどんな人が多いですか?
高橋:SFCは起業する人が多い印象があると思いますが、就職率も高いのが特徴的です。
SFCの授業には、未来のことを考えて動けるような授業もたくさんあるので、そうした授業を経て就職や起業など先見の明をもって動いている人が多いですね。
そういった点も、就職率の高さや起業に結びついてくるのではないかと考えています。
Q:周囲を見ても就職率が高いのは本当だということが分かったということですね。
ちなみにですが、お二人はAO入試を受けるときに一般選抜の人たちと比べて偏見を持たれたという経験はありますか?
高橋:一定数偏見はあったかもしれませんが、私自身そういうことをあまり気にしないタイプでした。
学校生活でも周りが高校3年生になると受験勉強を始めると思うのですが、私は課外活動をメインにギリギリまで動いていたので、そこで生活の差が生まれてきたと思うのですが、自分のことを応援してくれる人に相談することで自分のやる気を保って周りを気にせずに動けていたと思います。
Q:フットワーク軽くいたということですね。
高橋:そうですね。「興味のあることに対して常に貪欲でいること」をモットーにしていました。
Q:山下さんはAO入試を受けるときに一般選抜の人たちと比べて偏見を持たれたという経験はありますか?
山下:私は高橋さんとは逆に結構気にしていました。
高校3年生になっていざ受験だというときに、「一般受験ではないと就職に良くない」といっている子もいました。
私は一般とAO並行してやっていたので、学校内では一般のお勉強をしている感じで、英語の単語帳を開いたりして、AO塾に行ったら全力でAOに取り組む、そんな風にちょっと隠しながらやっていた思い出があります。
Q:モチベーションの保ち方について教えていただけますか?
山下:当時の私は中高6年間合唱部に所属し副部長をしていました。高3の卒業時に引退の演奏会があり、受験が終わり次第部活に帰ってくるという感じだったのですが、部活を回したいから早く帰りたいと思っていて、AOは結果が出るのが一般に比べて早いので「このAO入試で結果を決めて早く合唱部に帰りたい!」そういうモチベーションで頑張っていました。
Q:今までのお話を伺って、お二人にとってAO入試とはどんな入試ですか?
山下:自分の過去とか今までの人生を改めて振り返る良い機会だったと痛感しています。
今まで気づけなかった、「自分はこんなことができたんだ!」とか、「あの時思えばこんな違和感を持っていたな」とか。
自分のちょっとした問題意識とか自分の積極性とかを改めて再確認できるときだったので、「自分は結局どんな人間だったんだろう?」と、自分を肯定できるすごく良い機会だったと思います。
高橋:私も、AO入試は自分のことを知る良い機会だと私も思っています。
私は自己分析するために自分の年表を作ってみて、自分が小学生の時から何をやっていたのかを1回書き出してみることで、「自分は何を大切に生きてきたんだろう?」とか、「何が自分の良さだったんだろう?」と考えたり、「発見の種がどこに散らばっているか」を再確認できたので、
興味分野が出てきたときに、こういうところの違和感とか、みんなが注目しない視点に気づけるような目線を養うことがAO入試でできたと思っています。
あとは、先を見通して動く行動力や計画性だったりとか、そういった今後も活用できるスキルが身についたと思います。
お二人のお話から、AO入試は自らを成長させる入試だということがわかりました。
やはりAO入試で入った人はバカではないと主張していきたいですね。
お二方、ありがとうございました。
受験生の皆さんは、お二人の話を聞いてそれを糧に頑張っていきましょう!
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