
KOSKOS塾長の小杉です。
今回は伝わる面接の話し方についてお伝えしていきます。
Youtube動画でも詳しく解説しておりますので、是非ご視聴ください!
推薦・総合型選抜の受験生にとって「面接」は避けては通れない関門です。
しかし、最終的に合否が決まる重要な局面で、「自分の言いたいことが伝わらない」「まとめて話すのが苦手」といった受験生が非常に多いのが現状です。
そこで今回、皆さんにご紹介したいのがKOSKOS独自に開発した「福利の法則」です。

「福利の法則」は、NHKの「テストの花道ニューベンゼミ」という番組でも紹介された有名なメソッドです。
この福利の法則をマスターすれば、自分の言いたいことが簡潔にわかりやすく相手に伝えることができます。
なぜ「福利の法則」なのかと言うと…
復唱、結論、理由、以上の4つの頭文字を取ってFKRI(福利)と言う風に名付けました。
受験生の皆さんの幸福、福利が皆さんに訪れるようにという願いが込められています。
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

例えば、相手から「あなたの長所は何ですか?」と質問されたとします。
その際に、まずはその質問をオウム返し(繰り返し)します。
面接官「あなたの長所を教えてください」」
受験生「はい、私の長所は…」
といった形で質問を復唱します。
この復唱がなぜか良いのか、その理由は二つあります。
まず、一つ目は、復唱することで「自分の言いたいこと」と「相手の質問」の食い違いが生じず、
質問されたことに対して的確に答えられる点です。
もう一点は、復唱をする中でとっさに質問をされたとしても、
考える時間的余裕が作れるため、自分が何を言うか少し整理する余裕が生まれる点です。
こういったメリットもあるので、「必ず質問されたら復唱からスタートする」ということを覚えておいてください。

質問を復唱したら、早速「結論」です。
面接では、最後まで聞かないと何を言っているのかわからないような話し方は好まれません。
「結論ファースト」と言っても過言ではないのですが、
復唱した後にすぐに「結論はこうです」と伝えることが大事です。
面接官「あなたの長所を教えてください」
受験生「はい、私の長所は、みんなを巻き込むリーダーシップ能力です」
ここで結論を言うことによって、
相手にとしてみれば「この人は何を言いたいのか」というのをぱっと理解できるのです。

「私の長所は人を巻き込むリーダーシップ能力です」と言ったところで、
ほとんどの場合は初対面ですから、その受験生に本当にリーダーシップ能力があるのかどうか懐疑的に見ています。
そのため、ちゃんとその根拠を示す必要があります。
面接官「あなたの長所を教えてください」
受験生「はい、私の長所は人を巻き込むリーダーシップ能力です。その理由は○○だからです」
このように、理由をすぐにセットとして付けることが大切です。
これはもちろん長所の話だけではありません。
「私はこう考えます」ということに対して、「なぜそう思うのか」相手が疑問に思うこともあります。
必ず理由をセットにして、「その理由は3点あります。一点目は○○です…」という形で話を進めていくことで、
論理的でわかりやすい、「相手に伝わる話し方」になります。

ここまで話してきた例文を見てみましょう。
面接官「あなたの長所を教えてください」
受験生「はい、私の長所は人を巻き込むリーダーシップ能力です。その理由は、バスケ部のキャプテンとして全国ベスト8までチームを導いたからです」
今の話を聞いて、ちょっと短いと感じた方もいると思います。
確かにひとつひとつの会話と言うのがとても短いのですが、これでいいのです。
面接と言うのは、いわゆる会話のキャッチボールです。
会話のキャッチボールでは、ポンポン会話がリズミカルに行き交うような印象だと思うのですが、
中には話がすごく長すぎてしまい、
一方通行で1分も2分もずっと話続けて相手が黙って聞いてしまうような状況が面接ではあります。
これはあまり好ましくありません。
わからないことがあれば相手が質問してくれるので、
自分の言いたいことを簡潔に結論と理由で伝えたあとは、相手からのレスポンスを待つというスタンスが大切になります。
そのため、会話は短くて良いのです。
とはいえ、すごく会話が短いと「この人これでもう終わりなのかな?」と思ったときにまた話し出したり
「・・・・」と変な間が出来たりすることもあります。
そういったことを避けるために、最後に「以上です」と付けるのです。
そうすることで、「私の話はとりあえずここまでで以上です。次お願いします」という相手のサインや配慮になります。
この「以上です」は、毎回つける必要はありませんが、臨機応変に付けていただければと思います。

復唱・結論・理由・以上…これをセットに細かく会話のキャッチボールをしていくことで、
リズミカルに「相手に伝わる会話」が出来るようになります。
くれぐれも、一人で何分も話し続ける会話のキャッチボールにならないように気をつけましょう。
この福利の法則を使えば、きちんと相手に伝わる話し方が出来るようになるはずなので、
ぜひ実践・練習をしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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