
独占対談 第8回
慶應SFC AO入試現役合格者 山下妃奈さん
今回のインタビューは動画でもお楽しみいただけます。
是非ご視聴ください。
今回は、慶應SFCの AO入試にて現役合格した山下妃奈さんにSFCの入試内容をお伺いしました。
Q:今回は「慶應SFCの入試方法」について徹底解説していきたいと思います。
まず、SFCの一次試験の提出書類についてですが、特にSFCでは「志望理由書」のウェイトがとても大きいですが、
山下さんはどう乗り越えましたか?
志望理由書に対して、「どういう内容を求めているのか」「どういうことを聞きたいのか」というのを大切にしていました。
志望理由書というのは「自分ができることアピールする場」ではなく、
「SFCをどう使いこなして、その結果どう未来に貢献できるか」という、
自分の計画をしっかり立てて説明していくようなものだと考えていたので、構成はしっかり考えながら作っていました。
Q:志望理由書の作成は時間をかけて行いましたか?
はい、一番時間をかけたの書類が「志望理由書」です。
Q:やはりそうですよね。大学に入ってからの学習計画をしっかりと盛り込んでいないと少し厳しい印象ですよね。
はい、そうだと思います。
Q:では、次に「任意提出書類」というものがありますが、これはどういったものを提出しましたか?
私は中高で合唱部の副部長をやっていて、週7のすごく厳しい部活だったのですが、結構コンクールにもたくさん出ていたので、まずは賞状をPDF化して集めました。
そして、それよりも大事なのが、「自分が部活の中でどう貢献したのか」というものを自分の年表のようなものを作って思い出しながら、私はまずリーダーシップがある人だと証明する資料と、英語が好きで英検も取っていたので、どのように英語を活かしたかという語学力に関する資料を作ったり、あとボランティアにも結構参加していたので、自分がどういった貢献をしてきたのかというボランティアに関する資料だったりとか、
自分が何が強みか5つくらいアバウトにまとめて、それを資料化しました。
Q:「任意」だからといって侮ってはいけない書類ですね。
自分を細かくアピールできる場所なので、
読み手に「この子、素敵だな!」と思ってもらえる資料作りに努めていました。
Q:次に、「自由記述」というものが独特な入試方法としてありますが、山下さんはどのようにして内容を決めましたか?
真っ白のA4用紙が2枚あるだけのものだったので、すごく悩んだのですが、
自分が何をアピールしようかと考えたときに、「自分の強みというものを3つ教授にアピールしたいなと」思い、
まず自分の強みを3つ考え、1枚目を作成しました。
2枚目は、「SFCで学びたい」とアピールしたかったので、
SFCでどんなことを学びたいのかというものを図式化したものを作りました。
Q:SFCの一次試験はとにかく「自己アピール」が重要ですが、ただそれが一番難しいということですね。
そして、2次試験では皆さんが苦手とする「面接」がありますね。面接はどういった形式でしたか?
時間は30分ととても長く、教授が3人目の前にいて、私が1人だけという結構緊張感のある試験でした。
Q:面接は緊張したということですが、難しさは感じましたか?
それが、あまり難しいとは感じませんでした。面接はとても楽しかった印象です。
教授の方が私がどんな研究したいのかを興味深く聞いてくださって、ずっと私が好きなことをひたすら語っているという時間でしたので、30分という時間を感じられないくらい楽しくて、しかも教授と議論ができる有意義な時間だったという印象があります。
教授3人と高校生1人が一緒に自分の夢について語れるというのは、すごく貴重な機会だと思います。
Q:2021年度入試では新型コロナウィルスの影響で、「3分間のプレゼンテーションビデオ」が課されたのですが、もし山下さんがこの課題に挑むとしたらどういう風に挑みますか?
今回受けた人は相当緊張感をもって作っていたと思うのですが、
やっぱり「教授が私をどんな人として見てくれるだろう」というのを考えながら作っていたと思います。
もしハキハキ明るく喋ったら、「この子は明るくてアクティブな子なんだな」と伝わると思いますし、逆にしょぼしょぼ話していたら、「あれ、この子は意欲がないのかな」と思われたり、
印象が操作される重要なビデオだと思うので、確かに内容も大事ですが、まずは明るく話せるかとかどういう性格の子だと見てもらいたいとか、「自己プロデュースする力」を一番大切にして作成していたと思います。
Q:それこそ面接の代わりとして課された課題なので、やはり印象付けとしてはかなりウェイトが高いものですよね。
では、最後に2020年度のSFCのAO入試は7.8倍という最難関のAO入試でしたが、実際に受けられて体感的にどうでしたか?
正直に言うと、私は本当に合唱が大好きでただ自分が好きな趣味について研究していたという感じだったので、
倍率7.8倍の受験戦争をしているという感覚はあまりなかった印象です。
Q:倍率は関係なく、自分の行きたいところにAO入試で行くという気持ちが大切だということですね。
はい、そう思います。
お忙しい中、ありがとうございました。
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