
KOSKOS塾長の小杉です。
今回は「減点されない小論文の書き方」ついてお伝えしていきます。
Youtube動画でも詳しく解説しておりますので、是非ご視聴ください!
推薦・総合型選抜では、大学から小論文を課されることが多く、
「小論文が苦手」「どうやって書けばいいのかわからない」という受験生もたくさんいます。
そこで、今回は小論文の書き方についてどこよりも詳しく紹介していきます。
まず、小論文を評価する「評価側」の視点から、小論文の採点方式についてお話していきます。
小論文の評価の付け方は「加点方式」「減点方式」の2種類があります。
加点方式と言うのは、「とてもいいことが書かれているからプラス5点」「独創的な内容だからプラス5点」と言う風に、
良いところを見て加点していく採点方式です。
一方、減点方式と言うのは、「ここが出来ていないからマイナス5点」「誤字脱字があるからマイナス3点」と言う風に、
ダメなところを減点していく採点方式です。
小論文の場合は基本的には、「減点方式」で採点されていきます。
そのため、「いかに加点を増やすか」ではなく、「いかに減点をなくしていくか」が小論文突破の鍵になってきます。
まずは、この部分を理解して頂いたうえで、「減点されない小論文を書くにはどうしたらいいのか」を意識して書いていくと良いでしょう。

それでは、本題である「減点されない小論文の書き方」について説明していきます。
実は、減点されない小論文には「型」があります。
今回はこの「型」であるKOSKOS式ダイヤモンドメソッドをご紹介していきます。

こちらのメソッドは、NHKで放送されていた教育番組「テストの花道ニューベンゼミ」でも紹介されたことのあるメソッドです。
「合格するための小論文の書き方の型」として、ぜひ覚えておくとよいでしょう。

ダイヤモンドメソッドは、「結論」「理由」「展望」の3部構成になっています
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

◆第一部「結論」
ここではまず、「結論ファースト」を意識しましょう。
たとえば、「あなたの意見について聞かせてください。あなたはこれについて賛成ですか、反対ですか」という設問があった場合…
まず、設問に対してオウム返しをします。
その上で私の意見は「賛成です」「反対です」といった yes or no を明確に示します。
ポイントは、完結に「自分の意見はこうです」と書くことです。


◆第二部「理由」
小論文で大切なことは、実は結論を書いた後のこの「理由」のパートです。
いかに説得力を持って「理由」を書けるかによって小論文全体の質が変わってきます。
「理由」を書く際のポイントをお伝えします。

小論文と作文の違いはどこにあるでしょうか?
答えは「論」があるか、ないかです。
「私はこう思います」「私はこう考えます」と言うだけだと、それはただの意見や感想になってしまいます。
作文であればそれでも良いのですが、小論文ではそれだけではなく「論」が大事になってきます。
この「論」と言うのはわかりやすくいうと「自分の意見+理由」です。
「私はこう思います」「私はこう考えます」というだけではなく、それに加えて「なぜならこういう理由があるからです」という、その「なぜなら」と言う部分をセットにすることによってただの意見や感想ではなく「論」になります。

小論文は1000字前後のものであれば、理由が1つだけだと文字数が足りないので、理由は3つ書いていきましょう。
まず結論として「私はそれに対して反対です(賛成です)」と書いたうえで、
「その理由は大きく3つあります。一つ目に〇〇だから、二つ目に○○だから、三つ目に○○だから…」というような形で理由を3つに分けて書いていきましょう。
その際に注意すべき点は「呼応表現」です。
「なぜなら」や「その理由は」と書き始めたら、必ず「○○だからである」と対になる言葉を付けることを忘れないようにしましょう。そうしないと減点の対象になってしまいますから、注意が必要です。

説得力を高めるテクニックをいくつかお教えしましょう。
まず、「例えば」「具体的には」といったワードを入れて、より詳細に書いていくというのもひとつの手です。
他にも例えば、「実際に私がこのように体験したことで」と実体験を入れるというのも大きな説得材料になってきます。
また、「結論」で示した自分の意見とは反対の意見を考えておくことも大切です。
例えば、自分は「賛成」だけれども「反対」の意見と言うのも考えておくことで、
「確かに反対意見というのをこういうのもあります。しかし私の賛成意見の方がより説得力がありますよ」
と言う風に、自分とは逆の意見についても良く考えたうえで、それでもやっぱり私の意見の方がより説得力がありますよということを訴えられるテクニックです。
このテクニックを使うことで、「自分とは違う意見のこともちゃんと見ている」という余裕を相手に感じさせられるでしょう。
説得力のある「理由」を伝えていくために、3つのポイントをお伝えしました。
このポイントを意識しながら書くことで、「理由」のパートの厚みを出していくとよいでしょう。


◆第三部「展望」
このパートは、最後の「まとめ」です。
「結論」に対して自分なりの提案や今後の希望、展望を最後に書いていきましょう。
さらにまとめとして「以上の理由により私は○○です」という、最初の結論で書いたことと最後の展望がブレていないかを確認し、もう一度かまとめて書くことが大切です。
最初に書いた結論と最後の展望で異なることを書いてしまうと、一貫性がなくなってしまうため注意しましょう。
今回は、減点されない小論文の書き方の「型」KOSKOS式ダイヤモンドメソッドをご紹介しました。
結論・理由・展望この3つのパートで基本的に小論文は成り立っていると覚えておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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